岩井俊二

自分の過去作品を下敷きに、新たなアニメーション作品を創り上げるという、これは僕にとってかつてない体験です。 
原作者という立場からこうして欲しいという注文のようなことはありません。
自分の好きな作家さん、表現者さんたちに委ねました。自由で独創的な作品が誕生することを期待しています。

初めてのアニメ作品の仕事で、自分が大好きなドラマを原作に!
大好きなすずちゃんと菅田君が声優で!宮野さんまで!そして大好きな新房監督とシャフトスタッフとやれる!
その喜びは同時にプレッシャーでもありましたが、先日途中段階の映像を見たら・・・これはヤバい!!
2017年夏、新しいアニメ表現と、見たことのないラブストーリーが生まれますよ!!

岩井俊二さんと大根 仁さんという普段のアニメ制作現場とは異なるスタッフィングに緊張をしていましたが、
二人の実写映画監督との打ち合わせや雑談は大変面白く、また、違った視点での意見が新鮮でした。
岩井さんの名作がアニメーション映画というジャンルで大きく生まれ変わります。
シャフトスタッフ一同で頑張っていますので、どうぞお楽しみに。

お話を頂いたときは、凄く嬉しかったです。脚本を読ませて頂いて、独特の世界観で、ぞくっとしました。なずなは、言葉にはなっていないけれど、秘められた想いを抱えていて、凄く繊細な印象を受けました。あんまり掴み所がないんだけど大人っぼさもあり、子供っぽさもあり、目の前にいるのに触れられないような…手の届かない凄く不思議な印象です。

ずっと声のお仕事をしたいと思っていたので、今回念願の初チャレンジ、興奮しました。
そしてやはり声優さんの凄さを実感しました。
声色だけでの表現にムズムズしながらも色んなテクニックを他のキャストの方々に教わりながらの時間は公園デビューを果たした赤ん坊のような新しい刺激と快感が止まりませんでした。
少年の声を吹き込む上で、僕の地声がすさまじく低かったので、なるべく耳触りの良い高音を意識し感情を声色で表現しました。
出来上がりが楽しみです。

あの名作が、アニメーションとしてどのように生まれ変わるのか、オファーを頂いて、驚くと同時にとてもワクワクしました。
収録では、広瀬さんと菅田さんがとても素晴らしく、お二人のフレッシュなオーラに、終始キュンキュンしながらも、同級生として演じる自分も、気合いを入れて若づくりを頑張りました(笑)
是非、楽しんでいただけたら嬉しいです!

今回オファーをいただいたときは、私でいいんでしょうか? と思いましたが、岩井さんのストーリー、大根さんの脚本はまさに「青春!」で、新しい作品の小さな力になれたら、と思い受けさせていただきました。いままで何度か声のお仕事をしていますが、アニメーションに描かれたキャラクターとどこまでひとつになれるのかが、難しいです。今回“なずなの母親”を演じる上で、なずなが家を出て行きたくなるような母親になれれば…と。でも、どこか似ている母娘の姿が伝わったら、と思い演じました。アフレコでは、「なずな!」という台詞の言い方を新房監督に色々と教えていただきながら名前を呼び続けました。
岩井俊二さんのドラマが新たにアニメーションとして生まれ変わるということで、魅力的なスタッフ、キャストの皆さんによって、また色鮮やかによみがえることを、私自身も楽しみにしています。

映画『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』

原作は『Love Letter』『リップヴァンウィンクルの花嫁』の岩井俊二。脚本は『モテキ』『バクマン。』の大根仁。刺激的な作品の数々で観客を魅了し続ける二人が綴るのは、“繰り返される夏の一日”を描くラブストーリー。総監督を務めるのは社会現象化した『化物語』『魔法少女まどか☆マギカ』の新房昭之。独創性溢れる演出と映像表現でアニメ界に多大な影響を与える奇才が、アニメーションスタジオ「シャフト」と最強タッグを組み、イマジネーション豊かな世界を紡ぎ出す。
声の出演は、なずな役に、話題作への出演が相次ぐ広瀬すず。典道役に、声優初挑戦となる菅田将暉。同世代のなかでも圧倒的な人気・実力を誇る二人が、瑞々しい少年少女の恋と冒険を彩る。さらに、典道の恋敵となるクラスメイト・祐介役を、声優界のトップランナー宮野真守が務める。
「もしも、あのとき…」「もう一度、時間を戻せたら…」 
2017年夏、最高峰のスタッフ・キャストが、未体験の恋の奇跡を打ち上げる。